#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

《前編》朝日新聞の『ラーメン「熊五郎」違法残業の疑い 「業界で当たり前」』という記事をラーメン視点で深掘りしてみよう。

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 ボクはらーめ人間Z。らーめん視点からでないとブログが書けないまともない人間だ。先日、ボクは朝日新聞の『ラーメン「熊五郎」違法残業の疑い 「業界で当たり前」』という記事でしいたげられたしいたけことid:wattoさんからはてなブックマークコメントで強制召喚を受けた(参照)。詠唱破棄でボクを召喚するなんてwattoさんも無茶をするものだ。しいたげられた高血圧のしいたけを押してまでボクを強制召喚してくれたアツいwattoさんの「想」にボクは応えたいと思う。当該記事をボクのらーめん視点で深掘りしてみたいものです。

 とはいえ当該記事の深掘りをするとなると長編になりそうだ。だからボクは前編と後編にエントリを分けることにした。今回の前編ではまず朝日新聞の当該記事の裏取りをしてみたいと思う。後編の方で「業界で当たり前」と書かれていることについて深掘りしてみたいと思っている。そういうわけで前編よろしくね。ピース。

 ボクはこういうニュースを聞いたときは単一のメディアの情報だけを盲信しないようにしている。幸い今回について言えば最初に目にしたメディアが朝日新聞だった。ボクは日本経済新聞をサブスクライブ契約している。つまりボクは最低でも二つのメディアを比べられるというわけだ。だから株式会社熊五郎を日本経済新聞でも検索してみた(参照)。しかしなぜか日本経済新聞に「株式会社熊五郎いませんでした。」「いませんでした。」「いませんでした。」 ボクは何を思えばいいんだろう。ボクは何て言えばいいんだろう。分からない。日本経済新聞に株式会社熊五郎いませんでしたの理由はボクには分からなかった。だから今回の件は「朝日新聞の勇み足ということはないのか?」という疑いをもちつつ引き続き調べてみることにした。

 なぜ朝日新聞だけがこの件をとりあげているのかは謎だ。だから朝日新聞がどうやってこの件を知り得たのかがボクは気になった。記事によると以下のようにあった。太字部分が情報源ということになるのだろう。

関西や東京でラーメン店など41店舗を展開する「熊五郎」(大阪市北区)が店長ら4人に違法な長時間労働をさせていたとして、大阪労働局天満労働基準監督署は20日、同社と専務取締役の男性(38)を労働基準法違反の疑いで大阪地検に書類送検した、と発表した。
引用元:ラーメン「熊五郎」違法残業の疑い 「業界で当たり前」:朝日新聞デジタル

 この件、朝日新聞だけが取り上げているので正直なところを言うとボクはデマも疑った。だからボクは本当に大阪労働局天満労働基準監督署の発表というのがなされていたのかを確認してみることにした。するとたしかに当該労基署のHPに朝日新聞の報道と合致する内容の発表を見つけることができた。決して見つけやすいフォーマットではなかったが発表内容がPDFで公開されていた(参照)。「訴えてやる!」されていたのは「株式会社熊五郎(本部所在地:大阪市北区芝田一丁目)」であることを発表内容からボクは確認した。

 ちなみにボクはトーキョー人間なので「ラーメン熊五郎」を知らなかった。「熊五郎 ラーメン」でGoogle検索するとボクの場合、札幌くまごろうラーメンや株式会社東京三八の熊五郎ラーメンの方が「株式会社熊五郎」関連の記事よりも上位に表示に表示される。朝日新聞の記事はその点、不親切だ。あまり興味のない人が当該記事を読むと当該記事の被疑会社「株式会社熊五郎」ではなく札幌ラーメンくまごろうや株式会社東京三八の方が疑われてしまうだろう。

 またさらにことを面倒臭くしているのが被疑会社「株式会社熊五郎」にはホームページやSNSページらしいものが見当たらないことだ。ボクがかろうじてみつけることができたのは「株式会社熊五郎」のリクルートページだけだ(参照)。ボクがとても不思議なのはこんなに情報が公開されていない企業によく600人もの社員(正社員なのか?)が雇用されているということだ。Google検索でボクが探した限りでは株式会社熊五郎に関してはほとんど公開されている情報がない。だから本当に600人もの社員(正社員なのか??)が雇用されているのかも確認のしようがない。仮にボクが公開されている情報をもとに「株式会社熊五郎」を弁護してみようと思ったとしても弁護のしようがないというわけだ。

3 事件の概要
被疑会社は、大阪市北区芝田一丁目に本部、大阪市北区梅田三丁目にあらうま堂桜橋口店、段七 梅田店、大阪市北区大深町におちゃらん屋 ヨドバシ店及び大阪市北区角田町にかんじん堂 熊五郎 梅田店を設けて飲食店を営む事業主であるが、時間外労働・休日労働に関する協定(いわゆる「36協定」)を締結して所轄労働基準監督署長に届け出ていないにもかかわらず、平成28年4月3日から同年同月末日までの期間において、労働者4名に対し、違法な長時間労働を行わせたものである。
引用元: http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/osaka-roudoukyoku/H29/soken/290420-tenma2.pdf

 今回の事件の概要は詳細を大阪労働局天満労働基準監督署の発表の中にみることができた。ベタに時間外労働・休日労働に関する協定(いわゆる36協定)を結んでいなかったという話らしい。このあたりは政府主導の働き方改革法案で今後変わるとはいえ、働き方改革後も協定がなくなるわけではないようだ。だから協定自体を結んでいないというのは「株式会社熊五郎」はお粗末に過ぎると言わざるを得ないだろう。36協定を結ぶのなんてボクは結構定石だと思うのだけど、本当に600人も社員(正社員なのか???)がいるのだろうか。

4 参考事項
(1)被疑会社は、グループ会社を含めて大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、東京都に41店舗のラーメン店、お好み焼き店、うどん店、串カツ店などの飲食店を展開する事業場である。
引用元: http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/osaka-roudoukyoku/H29/soken/290420-tenma2.pdf

 ところで新聞ではよく記事の見出しに「飲食店」という表記でよいのではないかというところを敢えて「ラーメン店」と書く謎の風潮があるみたいだ(関連記事)。だからボクは最後に今回もそういったことがないのかどうかボクは調べてみることにした。というのも今回のケースも上述にある通り株式会社熊五郎が営んでいるのは必ずしもラーメン店のみではなかったからだ。「飲食店経営の株式会社熊五郎」と書くべきではないかとボクは思わなくもなかった。だから念のため調べてみたというわけだ。

 大阪労働局天満労働基準監督署の発表には「大阪市北区梅田三丁目にあらうま堂桜橋口店、段七 梅田店、大阪市北区大深町におちゃらん屋 ヨドバシ店及び大阪市北区角田町にかんじん堂 熊五郎 梅田店」とあった。だからボクはそれぞれの店舗(全4店舗)をGoogle検索してみた。どの店舗もトップでヒットしたのは食べログページだったがどうやら4店舗ともラーメン店で間違いないようだった。

 ただよくよく確認してみると大阪労働局天満労働基準監督署の発表の中においては「被疑会社は<中略>飲食店を営む事業主」とある。やはりボクだったらそれに倣って「飲食店経営の株式会社熊五郎」と書いただろう。ボクには朝日新聞がなぜ記事の見出しで「ラーメン」に言及したのかが分からない。しかしきっと朝日新聞はボクがしたように深掘りして問題とされた店舗がすべてラーメン店であるという裏取りをしたのだろう。朝日新聞にはラーメン業界に対する悪意はきっとないに違いない。きっとそうに違いない。

 ちなみに実は同日(2017年4月20日)、大阪労働局天満労働基準監督署からもう一つ労働基準法違反の疑いで書類送検の発表があったのをボクは見つけた(参照)。N・G・U 株式会社が定期賃金を支払わなかった疑いというものだ。しかし何故か朝日新聞はこのもう一方の事件については記事にしなかったようだ(少なくともボクには見つけられなかった)。ボクにはなぜ同じ労働基準法違反の書類送検事案なのに朝日新聞が株式会社熊五郎の方は取り上げるのにN・G・U 株式会社については取り上げないのかが分からなかった。きっとそれは朝日新聞のラーメン業界に対する悪意からとかでは決してないだろう。そうにちがいない。

 では、後編の方で「(ラーメン)業界で当たり前」と言われていることについてボクのらーめん視点で深掘りしてみたいと思う(後編は書きあがるまでしばらく時間をちょうだいね)。続く。時間が経ちすぎてしまったので、後編はかかないことにした。しかし、なにかの機会があれば、この話題に触れてみたいと思っているよ。

与太話のコーナー。

 以前ボクはラーメンゴローとはてなの外部ウェブサービスで書き込まれたことがあった。今回、ボクは「熊五郎」と聞いたときにまたボクのことをラーメンゴローと間違えている「こいつ、大丈夫か?」がいるのかと思ってしまった。しかし今回は違った。ボクはラーメンゴローではない(関連記事)。もちろんラーメン熊五郎でもない。ボクの自己紹介はちょうど先日、はてなブログの運営スタッフの無茶振りお題にのっかって書いてみた(自己紹介記事)。読んでもらえたらボクがラーメンゴローでないことが分かってもらえるはずだ。よろしくね。ピース。

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お題「ラーメン界の噂。」によせて書きました。アイキャッチは粗忽長屋のイラスト(落語)。今回の話は札幌くまごろうラーメンや株式会社東京三八からしてみるとまさに粗忽長屋 - Wikipediaだろう。「お、俺が死んでる?!」と思ったに違いない。事実は落語よりも奇なりだね。いらすとやさんはこれを見越してこのいらすとを書いていたのだろうか。だとしたらすごい!)