#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

ビジネスにおいて売上を伸ばすだけならむつかしくないことを黒字ヌキ赤字ダクダクの人件費増もう限界な吉野家で確認してみよう。

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 ごきげんよう,読者諸賢.ボクはらーめ人間Z.ラ王真贋の使い手にしてラーメーン視点からでないとブログが書けないまともない人間だ.
 
 ラーメーンを愛し健康を愛し,そして何よりも平和を愛するボクは,ラーメーンと睡運瞑菜350g,そして核廃絶運動のアウフヘーベンの途中のエラーで世界週末時計の時計の針が過去最大にもどるまで,つまりは世界が平和になったと断言できるまで,外でラーメンを食わない超ラーメンハンガーストライキ2と言うナンだかよくわからんラーメン断食を超えたラーメン断食をさらに超えたラーメン断食の人造人間,つまりはホムンクルスとして異世界転生していた.早くラーメーン食べたい(関連記事:参照*1参照*2
 
 外でラーメン食うに食えない誓約と制約をもって異世界転生したボクは丸1年を超えて現在進行形でラーメン断食続ける底抜けの阿呆,つまりはプロのラーメン断食家,二つ名は「戦えラーメンマン」である.

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ビジネスにおいて売上を伸ばすだけならさほどむつかしくないことを黒字ヌキ赤字ダクダクの人件費増もう限界な吉野家HDの業績報告(2018年3~8月期)で確認してみよう.

 読者諸賢はビジネスで「売上増」をアッピールするメンがいたとして「すごい!」「こんな会社で働きたい!」「本出すんですか,ビジネス書かなにか?」とはしゃいでしまう脳みそがお花畑のメンであろうか?はたまた「ビジネスとはマネタイズしてなんぼ」であり「売上増」するだけならさほどむつかしくないと思うビジネスメンであろうか?

 いきなりクエスチョンしておいて脱線して恐縮なのだが,ボクのブログ師匠でありツイッターフレンドでもあるフミコ・フミオ先生(以降はフミオさんと表記する)が錯覚資産で転職して以来なんだかよくわからんけどビジネスメンとしては当たり前のことをしているだけ,つまりは大したことをしていないのにやたらブログで先ほどの前者のようなお花畑脳メンから褒めちぎられているのをご存知だろうか?

 先日も上記のような「営業主体の商品開発」という過去の遺物的なマーケティング手法で会社に「新しい風を入れ」たら「売上は対予算130%弱」を実現できたよというどこがすごいのかさっぱりボクにはわからないエントリがはてなブックマークを1,000超えを達成し,そのコメントの中には「すごい!」「こんな上司の下で働きたい!」「本出すんですか,ビジネス書かなにか?」とかいったお花畑脳メンなコメントのお花畑が満開していた.

 あまりにもその様子が気持ち悪かったのでボクは次のエントリを書いたわけなのだけれど,その主たる目的は「営業主体の商品開発」は「古い」「過去の遺物」であるということを説明するためのものだった.

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 閑話休題.

 いきなり脱線して始まってしまったが,改めてボクの所信を述べておくとボクは「ビジネスとはマネタイズしてなんぼ」という立場である.マネタイズしないビジネスなんてやるだけ無駄.無駄なものは無駄.つか無駄なビジネスを続けてもどんどん疲弊してしかるのち会社は倒産するだけだ.倒産したらスタッフは露頭に迷う.スタッフを露頭に迷わす経営はクソである.マネタイズゼロのいつか沈む泥船に乗り続けたいマゾメンをボクは引き止めはしないが,そういったマゾメンの人生の末路はいつも憐れなことにしかならない.自ら進んで起こした事故責任は自己責任でとるようにお願いしたい.

 ちなみに「売上」はマネタイズしていなくても伸ばすことができる.逆に「売上」は下がってもマネタイズはできることがある.「売上」を伸ばすことにアピールする意味はないとまでいうのは過言だけれど,かぎりなくその意義はゼロだ.ストロングゼロだといっても過言ではない.ボクは「売上増」だけをハゲしくアッピールするメンにはハゲしく異議があるといっても過言ではない.

 本稿においては先日の「営業主体の商品開発」は「古い」「過去の遺物」であるということを触れたエントリではついで程度に触れるにとどめていた「ビジネスにおいて売上を伸ばすだけならむつかしくない」ということをちょうど都合のいい具合に黒字ヌキ赤字ダクダクの人件費増もう限界な吉野家の業績報告で確認できると思ったので,吉野家の業績報告をご紹介することによって「ビジネスにおいて売上を伸ばすだけならむつかしくない」ことを説明しようということをしていきたい.

 では上記記事の中からまずは増収,つまりは「売上増」に寄与したと思われる吉野家の施策を引用してみよう.

3~8月期の売上高は1003億円と前年同期比3%増え、初の1000億円台に達した。メニュー改善や家族層への値引きなどのキャンペーンが奏功。「吉野家」の既存店売上高は4%増え、販売面は比較的好調だったといえる。
引用元:吉野家、人件費増もう限界 3~8月 増収も最終赤字 :日本経済新聞(太字:筆者).

 
 日本経済新聞によれば吉野家の2018年3~8月期の増収つまりは売上高増に貢献したのは「メニュー改善や家族層への値引きなどのキャンペーン」だそうだ.

 この吉野家が行った売上高をあげることのためにやったことを確認して「すごい!」「こんな会社で働きたい!」「本出すんですか,ビジネス書かなにか?」とお思いになられるメンがどれだけいるだろうか?ボクは少なくともこれを読んで「すごい!」「こんな会社で働きたい!」「本出すんですか,ビジネス書かなにか?」とは思わない.売上高を伸ばすだけならむつかしくないことをボクは知っているし,実際どの会社で「売上高」を伸ばすためにやっていることも確認してみれば大したことはやっていないからだ.

 ではなぜ販売面は比較的好調だったにもかかわらず吉野家は黒字ヌキ赤字ダクダクになってしまったのだろうか?それもまた記事から引用してみよう.

肉やコメなどの食材価格が上昇し、原材料費を含む売上原価は359億円と6%増加した。ただ、これは増収でカバーでき、基礎的な利益である「粗利益(売上高から売上原価を引いた値)」は1%増と小幅ながら伸びを保った。しかし、人件費などを含む販管費の負担が重く、本業のもうけを示す営業利益(売上高から売上原価・販管費を引いた値)は5500万円にとどまり、97%減と大幅に落ち込んだ。採用や教育、既存従業員の残業代など人件費が膨らみ、販管費は643億円と5%増加した。同社の場合、販管費の約45%を人件費が占める(18年2月期の値)。人件費の上昇が続いた結果、販管費の負担は年々高まっている。00年2月期には50%未満だった売上高に占める販管費の比率は、18年3~8月期には約64%まで上昇。人手不足に対して脆弱な損益構造になってしまっている。不採算店舗の閉鎖などに伴う特別損失を計上し、最終赤字となった。
引用元:吉野家、人件費増もう限界 3~8月 増収も最終赤字 :日本経済新聞(太字:筆者).

 
 まとめると「原材料高」と「人件費」の増を「売上高」の増でカバーできなかったための黒字ヌキ赤字ダクダクということである.書いてある当たり前のことをたっぷり繰り返すけれど「売上増」でも「黒字ヌキ赤字ダクダク」なのである.つまりマネタイズできていないということだ.  

吉野家HDの連結業績.一般外食産業におけるアルバイト時給の変遷.
吉野家HDの連結業績(左)と一般外食産業におけるアルバイト時給の変遷(右).
出典元:吉野家、人件費増もう限界 3~8月 増収も最終赤字 :日本経済新聞.

 ちなみに同記事に掲載されていたグラフを確認すると吉野家は継続的に「売上高」は右肩上がりで伸ばしていることが確認できる(左のグラフの棒左軸).しかし「最終損益」でみると安定しておらず2018年の3~8月期についていえば大赤字へと大転落しているのが見て取れる(左のグラフの棒右軸).

 ここまで確認してみても「売上増」をアッピールするのがナンセンスで「ビジネスはマネタイズしてなんぼ」ということがご理解いただけないメンに関しては,今後とも冒頭のフミオさんのブログエントリのような内容を読んでも「すごい!」「こんな会社で働きたい!」「本出すんですか,ビジネス書かなにか?」とはしゃいでしまう脳みそがお花畑のメンをゼヒとも継続してもらいたい.そんなお花畑脳メンにはボクはなにを説明したところで無駄だと思うし,無駄なことをするのは無駄であり,無駄だとわかっていてするのはおバカさんの所業だと思うからだ.とはいえ,そういうメンをみかけたらボクは「売上増」をアッピールするのがナンセンスで「ビジネスはマネタイズしてなんぼ」ということがご理解いただけるような事例をみかけたら,無駄なことをするおバカさんのそしりを受けようとも気にせず今後も引き続きタンタンとメンタルしっかりもったタンタンメン方式でご紹介してみようと思う.なぜならそこに需要つまりは「ニーズ」があると思うからだ.

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 最後におまけで今後の吉野家の業績改善施策なのかなと思われるものをいくつか見つけたのでご紹介しておきたい.ボクはべつに吉野家をこきおろしたいわけではないのでバッドニュースとグッドニュースの順番でそれぞれ1つずつ紹介しよう.

 まずはバッドニュースから紹介するのが上記の記事だ.これこそまさに「営業主体の商品開発」で顧客のニーズをひろってしまいやらんでもいいことをあえて狙いすましたおバカさんな施策の一例であると言えよう.もちろんこれまでになかった商品開発であるわけだから,売上貢献できるパイを広げたことになるわけなので,売上は当然伸びるだろうけれど(既存の商品が売れなくならない限り),こんな頭の悪い商品を顧客のニーズ拾ってつくってしまうのはボクは悪いジョークにしか思えない.

 こちらはグッドニュースだと言えよう.人件費を含めた販管費が重しになっているというのが吉野家の経営課題だというのであれば,できるかぎり人手を減らす施策をするのは当然のことである.セルフでいろいろとやりたくない吉野家の既存顧客が離反して売上高が多少下がってしまうかもしれないが人件費を上げないための施策をしなければ吉野家の今後にマネタイズの芽はないのだ.

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 ちなみに最後の最後ではあるけれどボクはラーメン断食家であるのでポジショントークをしておこう.吉野家は「せたが屋」というしょーむないラーメン店を子会社化しているのだけれど,ボクにいわせれば「せたが屋」ほど無駄にスタッフの数が多いラーメン店はないと思っていた.人件費含めた販管費が重しになっている企業に非効率な運営をしている意識他界ラーメン店を子会社として抱えるメリットはなにかあるのだろうか?ボクにいわせれば牛丼チェーンが意識他界ラーメン店を子会社に抱えるのはザリガニ丼くらいナンセンスだと思うのだけれど吉野家の経営陣はもっと真剣にビジネスモデルを再構築し直すことを検討してはどうだろうか?

 それではまた会おう,さらばだ諸賢!

《アイキャッチはザリガニの放流のイラスト.「飼っていたアメリカザリガニを自然の川に放流している人のイラスト」だそうである.このイラストでさらにモシャモシャしていただけたら幸いである./本稿はお題「最近気になったニュース」によせて書きました.》

*1:世界終末時計が過去最短に。ボクは世界が平和になるまで外でラーメンを食わない!

*2:ボクはザ・ラーメンのことをラーメーンと呼ぶことにした。