#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

意識高いラーメンが嫌い。いやむしろ生理的に受けつけない。

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 ボクはらーめ人間Z。らーめん視点からでないとブログが書けないまともない人間だ。ボクは最近らーめんが絶滅危惧種になってきているのをヒシヒシと感じている。だかららーめんが本当に絶滅してしまったときに備えてラーメン断食の訓練をしている。2017年4月14日からそれは今日(2017年5月9日)まで継続できている。どこまで記録を伸ばすことができるかは正直分からない。「これをキメたい!」と心の底から思ったとき自然にボクは断食を解くと思っている。まだそのときがきていないというだけに過ぎない。自然の赴くままにまかせてみようと思っている。早くまとも人間になりたいものです。

 ただここでひとつ懺悔をさせてもらいたい。本当に本当の正直なところを告白させてもらうと実はボクはゴールデンウィークの谷間の武装連勤(参照1参照2)をキメた際に業者がやっている食堂で《【本日の健康メニュー】動物系を一切使用しない野菜たっぷりベジソバ》なるものをキメてしまったのだ。しかし、ボクはこれでラーメン断食を解いてしまったと認めたくない。ノーカウントとして記憶から抹消したい。このエントリは当該ラーメンをノーカウントにするための懺悔の告白と解釈してもらえたら幸いなのである。正直者はつらいね。

 ボクはお昼のランチ代を節約したいときはとある業者がやっている食堂にいく。その業者がやっている食堂にはラーメンのコーナーがある。最近は業者がやっている食堂のラーメンもなかなかのものだ。それがリーズナブルな価格でキメられるのだからたまの気の迷いでキメてしまうことがあるというのはご愛嬌というものだろう。

 最近やたら健康意識の高さをアッピールするラーメンをその食堂でも提供するようになってきた。健康意識の高まりなのか、女性客を囲い込みたいというスケベ心なのか理由はボクには分からない。正直、ボクからすると気持ちが悪い。生理的に受けつけないと言っても過言ではない。ボクはラーメンに野菜を求めないからだ。

 しかし、今回の《【本日の健康メニュー】動物系を一切使用しない野菜たっぷりベジソバ》なるものの謳い文句はあまりにも胡散く… … いや、素晴らしかったのだ。

  • 「野菜たっぷり健康にいい。」

  • 「本食堂初登場の札幌西山系ラーメン。」

  • 「動物系一切使っていません!」

  • 「動物系一切抜きとは思えない驚きのコクを実現しました!!」

「動物系一切使ってないとは思えない驚きのコクを実現しただと?!」「本当ならまさにイノベーションだろ(業者の食堂だぞ、ここは)!?」ボクはあまりにも胡散く… … いや、素晴らしかったのでついつい確認してみたくなってしまったのだ。人間の好奇心というのは時に罪なものです。

 調理場のおばはんに「本日の健康メニューお願いします」と伝える。とても手馴れない手つきでおばはんがつくってくれる。嫌な予感しかしてこない。7分ほど待つと《【本日の健康メニュー】動物系を一切使用しない野菜たっぷりベジソバ》が完成したらしい。お盆に受け取る。なんか写真と違う。気にしない。席を探す。窓際のお気に入りの席につく。

 さて食べる前に盛り付けを確認する。たしかに動物系は使ってなさそうに見える。スープは黒いので醤油ベースだろうか。野菜がたっぷりというけどたっぷりというほど盛られてはいない。ネギ、もやし、ほうれん草、レンコン、そしてガーリックチップスといったところだろうか。スープを飲んでみる。塩辛い。コクない。コクゼロ。レスザンゼロ。永遠のゼロ。しかし動物系ゼロで驚きのコクというからには何かコクを出す工夫があるはずだ。スープだけ飲むとコクが感じられないという話かもしれない。コクを探す。唯一、もしかしてこれのことを言っているのかと思い至れるものがあるとしたらガーリックチップスだ。マシマシに入っているガーリックチップス。今まだランチなんだが「こいつ、大丈夫か?」な量のガーリックチップスが入っている。こんなガーリックチップス食べたらランチのあとの職場がニンニク臭キテる、ヤバいになってしまうだろうに。麺だけは普通のものを使っているようで多少マシな程度。スープはほとんど全部遺してしまった。しかしなんとか完食する。あとには殺意しかわいてこなかった。美味しんぼの山岡士郎さんだったら「この《【本日の健康メニュー】動物系を一切使用しない野菜たっぷりベジソバ》は出来そこないだ、食べられないよ。」と鬼畜なことを言うかも知れない。しかしボクはグッと堪える。そこまで言うつもりはない。

 ボクは一体何の修行をしてしまったのだろうか。とりあえずボクはラーメンを食べたという認識はできなかった。だからラーメン断食はまだ継続していることにしたい。ボクは意識他界ラーメンはノーカウントにすることにキメた。

余談のコーナー。

 今回、ボクが食べたラーメンに関して言えばボクは明らかに景表法違反や誇大広告の類だったと思っている(業者の食堂であるのでご愛嬌というわけでボクは目くじらをたてるつもりはない)。

  • 「野菜たっぷり健康にいい。」→野菜そんなに多くない。

  • 「本食堂初登場の札幌西山系ラーメン。」→札幌西山系???札幌西山系ラーメンって味噌ラーメンじゃないのか?????西山製麺のことを言ってたのだろうか。だとしたら西山製麺の麺使用じゃないのか。謎だ。

  • 「動物系一切使っていません!」→たしかに動物系は使ってなかったと思う。

  • 「動物系一切抜きとは思えない驚きのコクを実現しました!!」→コクは絶対にゼロ。レスザンゼロ。永遠のゼロ。

 ボクは野菜を摂りたいなら、具沢山の味噌汁を作って摂ればいいと思っている。いわゆる一汁一菜というヤツだ。ボクはラーメンで野菜を摂ろうと考えない。

 ボクはラーメンは野菜がさほど摂れないでこその芸術品だと思っている(健康にはよいとは言えないが)。魚介系の旨味と動物系のコクを合わせたスープを最初に編み出した方は天才だ。それがボクの中でのラーメンの至高。究極だと言ってもいい。その旨味とコクは絶対に野菜だけでは作れないのだ。

 そういう意味ではボクの解釈で言えばベジソバはラーメンではない。ビーガン麺は論外だ。どちらも料理としてはあってもよいとは思っている。しかしラーメンと呼んでほしくない。何よりそれをベジタリアンやビーガンの人にラーメンと思って食べてほしくない。動物系を使わない不完全な味のラーメンをボクはラーメンとは認めたくない。それを食ってベジタリアンやビーガンの人にラーメンを食ったと思って満足してほしくないのだ。

 ベジタリアンやビーガンの人には悪いがラーメンは肉が食える人のための特権的食べ物なのだ。ベジタリアンやビーガンの人はラーメンが食べたいならベジタリアンやビーガンをやめてもらうしかないのだ。

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」とお題「ソラノイロアンチパターン。」によせて書きました。アイキャッチはベジタリアンのイラスト。いらすとやさんは皮肉が効き過ぎだと思った。)