ボクはらーめ人間Z。らーめん視点から出ないとまともなブログは書けないまともない人間である。ラーメンを愛し健康を愛し、そして何より平和を愛するボクは気づいたらラーメンと健康祈願と、そして平和祈願の悪魔合体の途中のエラーで何だかよく分からないラーメンハンガーストライキというラーメン断食の人造人間と書いてホムンクルスを錬成してしまった。早くまとも人間になりたい。
今年(2017年)、電通における女性社員の過労自殺事件があったことを発端に長時間労働是正の締め付けが各企業人事マンを襲っているようだ。長時間労働是正は歓待すべきものである。そもそもボクは日々一分でも早くオフィスから帰宅できることを願って背脂チャッチャと仕事を終らせることに余念がない。定時を過ぎそうなら潔く仕事を切り上げて明日に持ち越すか、ウチに持ち帰ると言っても過言ではない。ボクは潔さには定評がある。
異議ある痛勤をすることに遺憾の意を表明することを潔く諦め、ぼっち時差Bizに勤しんだ2017年、夏。
そもそもボクの場合、テレワークできる環境も整っているので、オフィスに行く必要性を感じないのであるが、なぜかオフィスに痛勤することを余儀なくされていることに至っては常日頃から遺憾の意を直属の中ボスに訴えることに余念がないわけである。しかし、参加することに異議のある会議への参加を盾に取られ、中ボスからは録音テープを聞かされているかの如く同じ調子の「オフィスにくることに意義がある」といったことを繰り返し聞かされている。だから、ボクは潔く異議ある痛勤に遺憾の意を表明することを諦めた。ボクは潔さには定評がある。つまり紳士であり淑女なのである。
潔く異議ある痛勤に勤しんでいるボクは毎朝5時半に起き、7時半に就業を開始するという何だかよく分からないひとり時差Bizキャンペーンを展開している。そもそもボクの勤めている会社の就業開始時刻(一般に定時と呼ばれているもの)は午前9時であるので、1時間半早く出社しているというわけだ。ぼっち時差Bizキャンペーンの効果たるや覿面で、週に数回ランダムスクランブル招集がかかる参加することに異議のある会議(8時から開始だったり、8時半から開始だったり、その会議にあわせて痛勤時間を柔軟に合わせると生活のリズムがガタガタになる素晴らしい会議だ)があろうとなかろうと同じ時間にはオフィスにいるので生活のリズムが理路整然と調和がとれている。
また1時間半早くオフィスで就業開始しているボクはその日やろうと思っていた仕事というのは大抵午後の早い段階には終わってるわけだが、裁量労働制のはずなのになぜか早く帰ってしまうとオフィスのセキュリティーゲートを通って外に出た時間と勤怠システムで申請している勤怠の時間にズレが生じてしまう。そうすると都度都度ボク宛にオフィスから外に出た時間と勤怠で申請してる時間に差異があるぞとご丁寧に定型紋切り型の警告メールが自動配信されてくる。結果、ボクは何だかもしゃもしゃしてしまうという仕組み化がなされている。この何だかよく分からない仕組みが導入されたことによってボクには何がホワイト企業で何がブラック企業なのかよく分からなくなっている。とても不思議だ。
別に裁量労働制なので仕事終わってたら定時とか関係なく帰っていいはずだし、セキュリティゲートを退出した時間と差異があっても長時間労働しているわけじゃあないので、何も問題がないはずなのだ。しかし、そういったことが起きる都度、ご丁寧にも送信されてくる定型紋切り型自動配信メールの文面をみているとボクは何か間違ったことをしている気がしてきてしまう。いくらボクが阿呆だとは言ってももしゃもしゃしながら仕事をするのは気分が悪い。だからボクは仕方がないので、今度は潔く早く仕事が終わってもすぐに帰宅することを諦めることにした。ボクは仕事がどんなに早く終わっても定時とされている時間までオフィスの中でもしゃもしゃしている。ボクは潔さには定評がある。潔きことはよきことなり。
ぼっち時差Bizキャンペーンによる日々調和の取れた30分の睡眠負債が累積していっている。
こうして書いてみると、一見、生活のリズムが理路整然と調和がとれていて、素晴らしい意識他界生活であるようであるが、ボクのぼっち時差Bizキャンペーンには致命的とも言える欠陥がある。睡眠時間が毎日おおよそ均一に5時間半になってしまうのだ。ボクにも当然ながらオフィスからウチに帰ったあとのプライベートの時間がある。ボクはプライベートの時間をフルに満喫したい人間だ。ラーメンと阿呆の血のしからしむところに従って、できるだけウチにいてプライベートを満喫したいと思っていると言っても過言ではない。ラーメンと阿呆の血のしからしむところの欲望に打ち勝つことは至難である。だからボクがラーメンと阿呆の血の滾りに従ってやりたいことをやっていると気がついたらベッドに入る時間はおおよそゼロ時近辺になってしまう。
ゼロ時にベッドに入ったからといって、ゼロ時から寝ているわけではないわけであるが、ゼロ時から朝5時半まで寝たことにすると睡眠時間が5時間半になるというわけである。一般的に健康に惰眠をむさぼるのには6時間の睡眠が必要と言われている。6時間より少ないとその分睡眠負債というものが貯まっていってしまうらしい。つまりボクは毎日理路整然と調和のとれた30分の睡眠負債を貯めていっているというわけだ。
そういったわけで平日の睡眠負債たるや毎週総計2時間半であるわけだが、土日にボクが朝何時に起きてるかといえば、習慣とは怖ろしいものであり5時半なのである。ボクの睡眠負債は貯まる一方である。むしろボクは睡眠貯蓄を貯めたいものであるが、ぼっち時差Bizキャンペーンを続けている限りにおいて睡眠負債を返していく算段を見出すことができないでいる。そろそろこのつラーメンなぼっち時差Bizキャンペーンをキャンペーンよろしくヤメたいのだが、よい活路を見いだせるまではとりあえず睡眠負債を貯め続け、判断力の低下を貪るしかなさそうである。
(アイキャッチはナルコレプシーのイラスト。ナルコレプシーとは「昼間や仕事中であっても時と場所を選ばずに強い眠気を感じてしまう睡眠障害」のことであるそうだ。ボクはさすがにこういう症状は今のところ発症していない。しかし、オフィスで目をあけながら寝ることができるようになれば、ひとつの問題解決になるのではないかと思わなくもない。お題「健康」によせて書きました。)