#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

Zipperの休刊を受けてラーメン本に思ったこと。

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 ごきげんよう、読者諸賢。ボクはらーめ人間Z。らーめん視点からでないとブログが書けないまともない人間だ。

 ラーメンを愛し健康を愛し、そして何よりも平和を愛するボクは、ラーメンと睡運瞑菜350g、そして核廃絶運動のアウフヘーベンの途中のエラーでキタチョーのロケットマンがロケットもどきを撃つのをやめるまで外でラーメンを食わないラーメンハンガーストライキと言うナンだかよくわからんラーメン断食の人造人間、つまりはホムンクルスとして異世界転生していた。早くまとも人間になりたい。

 ラーメン食うに食えない誓約と制約をもって異世界転生したボクは200日超えて現在進行形でラーメン断食続ける底抜けの阿呆、つまりはプロのラーメン断食家である。

 唐突であるが原宿発のファッション、カルチャー等の情報を発信するストリート・ファッション誌として、10 代のおしゃれリーダー達の熱い支持を受けてきたという雑誌「Zipper」が2017年12月22日発売号をもって休刊するそうである。

 http://www.shodensha.co.jp/pdf/20171121zipper.pdfによると休刊の理由は以下のとおりであるとのことである。

読者の嗜好やメディアに接するスタイルが大きく変わるとともに、広告環境も急激に変化いたしました。2015 年に月刊から季刊へと発行形態の変更を経て、この度、定期刊行媒体としての休刊を決定いたしました。

引用元: http://www.shodensha.co.jp/pdf/20171121zipper.pdf

 Zipperに限らず、紙媒体での雑誌の売れ行きが芳しくないのはセブンイレブンの書籍コーナーのレイアウト変更などからも感じられるところである。

 またSNS経由で都合よく情報感度のよいナンだかよくわからんインフルエンサーがタダでよさげなファッションをカジュアルにシェアしてしまう世の中である。世の中の流行などというものはオトナの事情、御都合主義でつくられていると言っても過言でない。しかし出版社にムダな広告費というマネーを投じなくても宣伝はもはやできるのである。

 紙の雑誌に存在価値がなくなってしまっても無理からぬ話であろう。

Zipperの休刊を受けてラーメン本に思ったこと。

 閑話休題。そこでラーメン俗世(ラーメン業界のこと)をみてみよう。ラーメン俗世にも未だ雑誌という形式で全国津々浦々のラーメン店を紹介したり、どこの誰だかよくわからんオッサン・オバハンが勝手にウマいラーメンをランキングしたりしているラーメン本が生き残っている。

 ボクが知る限り、それらは「ラーメンWalker」「ぴあ本」そして「TRY本」と呼ばれている。ボクはこの中でかろうじて読めるレベルなのは「ラーメンWalker」だけだと思っている。その理由は別途書いたことがあるのでそちらを参照されたい(関連記事:参照*1参照*2

 他の2つのラーメン雑誌、「ぴあ本」はスーパーの特売の折込チラシのような内容なのでボクは読むのがつラい。なのでボクは「ぴあ本」を買うことがデキない。

 そして本稿における本題こそが「TRY本」と呼ばれるラーメン本である。

 「TRY本」はその正式名称を「第18回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2017-2018」と言う。一年に一回講談社から出版される名前からして出落ち感のスゴいラーメン本である(以降、本稿において「TRY本」は「第18回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2017-2018」のことを指して言う)。

 そもそも「業界最高権威」とは一体ナニか?Amazonの内容紹介によると「審査員は石神秀幸、大崎裕史、青木誠、しらす(斉藤光輝)、レイラなど、本アワードでお馴染みのラーメン評論家の面々に加えて、ゲスト審査員として新たに2名が参加。」とあるわけだが、このラーメン評論家を「業界最高権威」と呼んでいるのであろうか。業界がナンの業界なのかがさっぱりわからないのだが、このメンツからさっするにラーメン評論家業界ということだと思われる。一体、ラーメン評論家業界にどれだけの人がいるのかボクは知らないが、そんな業界に最高権威もへったくれもあるのだろうか。オモチロイことである。

 さてちなみにこの雑誌をボクを以前は買っていた、しかし、あまりに内容がヒドいので買うのをやめたのである。ただ本ブログメンバーの一人が酔狂にも購入していたようなので、今年の「TRY本」を読ませてもらうことがデキた。なので今年の「TRY本」をナナメ読みしてボクが「TRY本」を買わなかった理由を紹介しておこうと思う。

 ボクが「TRY本」を買わなかった理由は以下のとおりである。

  1. 意識他界ラーメン店のオンパレードだから。
  2. SNS経由で探せる以上の情報がないから。
  3. 御都合主義だから。

 以降、上記の3つの理由を掘り下げていこうと思う。

1. 意識他界ラーメン店のオンパレードだから。

 まず最初の「意識他界ラーメン店のオンパレードだから」から掘り下げていこう。ちなみに意識他界ラーメンとはナニかであるが、簡単に説明するとボクの目をとおしてみた時に一見してそれがラーメンであると認識できないものである。ボクはそれをナンだかよくわからんムニャムニャと呼んでいる。

 「TRY本」はそういったボクの目を通してみたときに一見してそれがラーメンであると思うことがデキないナンだかよくわからんムニャムニャのオンパレードなのである。

 ラーメン評論家とかいう業界ではボクの目にはナンだかよくわからんムニャムニャにしか見えないものがラーメンに見えるようであるが、ボクの目にはナンだかよくわからんムニャムニャにしか見えないのだから仕方ない。

 せめてビーガンしか食うことのデキないムニャムニャを創ってしまうような意識他界店主の新店舗のナンだかよくわからんムニャムニャや、意識他界店主からの「ちーがーうーだーろー!」と食い方のレクチャーがはいるムニャムニャや、フンベツのあるオトナのボクからはとても言えないような形状をしている陶器の器に盛られているナンだかよくわからんムニャムニャを雑誌にコウカイするのはやめていただきたかったものである。

2. SNS経由で探せる以上の情報がないから。

 そもそも食の好みは人により千差万別である。たかだか数人の食の好みで飲食店にランキングをつけようなどというのは傲岸不遜にもほどがある。

 ボクは常々言っているものだがそもそもT都(東京)にはラーメン店が多すぎるのである。その数たるや一人の人間が年間にモレなくダブりなく700敗食ったところで網羅できないほどのラーメン店が存在する。その数は実に数千店とあるのである。

 そんな東京においてすら全ラーメン店の全メニューをモレなくダブりなく食い切ったはずもなかろう御都合主義の業界最高権威な審査員が適正に東京のラーメン店を審査できるわけがないのである。

 そしてナニより今やSNSバエが持て囃される世の中である。たかだか数人の御都合主義の業界最高権威のもたらす情報よりもはるかに見栄えのする情報がSNSを経由してもたらされる時代なのである。なぜわざわざ情報量も質も圧倒的に劣る「TRY本」を買わねばならぬのか。買わねばならぬ理由などないのである。

 御都合主義の業界最高権威はもはやオワコンであると言っても過言ではない。そんなものを参考にラーメン店を巡る理由は少なくともボクにはミジンコの陰茎ほどもないのである。

3. 御都合主義だから。

 「TRY本」が御都合主義だとボクが思う理由の第一は「TRY本」が東京のラーメン店と銘打っておきながら、東京都以外のラーメン店が数多く掲載されている点である。理屈としては東京ディズニーランドや成田空港がその昔は新東京国際空港だったからいいのだと言いたいところなのであろうが、それを御都合主義と言わずナニを御都合主義というのか。

 次に「TRY本」には新人賞なるものがあるのであるが、その新人賞というものに選ばれるラーメン店がその年オープンしたというだけであり、そのお店の店主は全く新人でもナンでもないことである。ボクにはナニを食ってると新人でもナンでもないオッサンまたはオバハンが、新規に出店しただけのラーメン店が新人賞に選ばれるのかよくわからない。それを御都合主義と呼ばずしてナニを御都合主義と呼ぶのか。

 御都合主義の存在を感じせる点はもう一つある。ボクが「TRY本」を買わなかった2番目の理由でも軽く触れたが東京のラーメン店が多すぎる中でどういった基準でこの「TRY本」に掲載するラーメン店を決定し、ランキングをつけているのか不明なことである。

 ボクが想像力を働かせて考えて思うのは「TRY本」における審査は個人の主観によるテキトーなものであるということである。そもそも東京に限ってもラーメン店は数千店あるのである。それを個人が全ラーメン店全メニューを年間に制覇することは無理ゲーであるのは自明である。つまり「TRY本」の審査員が年間700敗ラーメン食おうが適正に東京のラーメン店を審査などデキるわけがないのである。ゆえにそんなテキトーな審査によるランキングを気にするラーメン店主は阿呆であり、そんなテキトーなランキングを参考にラーメン店を巡る人間もまた阿呆であるということである。

 そしてそういった御都合主義の介在はこの「TRY本」の審査員のツイッターをみていると「TRY本」に関連した怪文書という形でみることができる。その怪文書のひとつが上記のツイートである。「TRY本」の審査員がムニョムニョとした歯切れの悪いナンだかよくわからん怪文書をインターネットにコウカイする意図は不明である。しかし、御都合主義の類のナニもやましいところがないなら怪文書ではなく、もっと歯切れのよい意見をコウカイしてほしいものである。

 以上の3点がボクが「TRY本」を買わなかった理由である。 

 紆余曲折を経たが、最後に本稿の標題である「Zipperの休刊に思ったこと」について書いて本稿をシメたいと思う。Zipperの休刊は時代の流れである。時代の流れについていけないものがオワコンになるのは仕方ない。しかしボクはふしぎでならないのである。Zipperが時代の流れについていくために潔く「Zipper のブランド力を活かした、新しい形でのビジネスを検討して」いくことを決断している一方で、どう考えても時代の流れに取り残されている「TRY本」のようなラーメン本はナゼなくならないのか?ということである。

 「TRY本」がナゼなくならないのか?という理由については出版業界の門外漢であるボクにも思い当たるものがないことはない。しかし、今回は問題提起のみをするにとどめてボクは本稿をこれ以上書くことを差し控えたいと思う。そのうちコウカイすることがあるかもしれない。しかるべき機会がくるまで待っていて欲しい。

 それではまた会おう。さらばだ、諸賢!

(アイキャッチは休肝日のイラストお題「ラーメン界の噂。」によせて書きました。)

*1:ラーメン食うに食えないボクにもラーメンWalkerを買うには理由がある。

*2: 続・ラーメン食うに食えないボクにもラーメンWalkerを買うには理由がある。