上述のエントリがホットエントリになっていて目に入った。
ちなみにこの記事を読むまでわたしは「ヌーハラ」という言葉そのものを知らなかった。
当該エントリによると「日本人がラーメンなどをすする際の音で外国人が不快な思いをする」ことをもってヌードルハラスメント、略してヌーハラというだそうだ。テレビや新聞でこの言葉が話題になったそう。また当該エントリの目的は、安易にこの「ヌーハラ」という言葉が拡散されることで、訪日外国人観光客など非日本人に対する不要な偏見がはびこることに対して警鐘をならすこと、デマや風説の流布に流されることへの警鐘とわたしは解釈した。
当該エントリの目的は理解したし、言っていることはごもっともだとわたしも思う。
ただいくつか引っかかったことを五月雨式に書いておく。
まず第一に、ヌーハラが事実いわれているのだとしたら、その問題は日本人と訪日外国人観光客が双方にお互いの文化を理解し合おうという姿勢の欠如で起こることだということだ。どっちが悪いとかいう問題ではない。どっちもどんだけおまえらコミュ障なんだよ、という話。どっちもどっちという話にしかならないってこと。
次に、そもそもそんな「ヌーハラ」なんて言葉は本当にプレゼンスがあるのかっていう話。
わたし、らーめんおじさんと自称するくらいであるので普通の人よりはらーめん店にはよく足を運ぶのだが、正直、当該エントリを読むまで「ヌーハラ」という言葉自体聞いたことがなかった。
怪しいなあと思ったので、まず "ヌーハラ" でGoogle Trendを調べてみた。
(検索条件は "Worldwide", "Full year 2016", "All categories", "Web Search" )
次に "noodle harassment" で調べてみた結果。
(検索条件は "ヌーハラ" 同じ "Worldwide", "Full year 2016", "All categories", "Web Search" 。)
"noodle harassment" のほうは今年(2016年)の1月くらいにちょっと現れたようだが、当該エントリが書かれる前後(テレビでの報道がきっかけのように見える)までまるでプレゼンスがない言葉だ。テレビや新聞では騒がれたということで、まるで「ヌーハラ」という言葉が世の中でふつーに使われているような印象を受けたエントリだったが、この言葉のネット上のプレゼンスは Google Trend で見る限りはほとんどないようだ。
最後に個人的なまとめをしておく。
- 当該エントリのいうとおりテレビや新聞の偏向報道(デマや風説の流布)に流されないようにしよう、は禿同。
これは自分もデマや風説の流布が炎上した際に言っていることだが、ちょっとでも怪しいなと思う情報があったら、脊髄反射しないことだ。一次情報を探すモチベーションがないならば、しばし静観するべきだと思っている。 - ヌーハラという言葉に関して言うとテレビや新聞はどうかは知らないがウェブのプレゼンスは低いようだ。すくなくとも Google Trend 上は低い。ほとんどプレゼンスはないと言っていい。
- 仮にヌーハラという言葉が本当にあったとしても、その問題が起こるのは異文化を理解し合おうという日本人と訪日外国人観光客双方の互いの文化への不理解のためだと思うので、まず前提として大事なのはお互いがお互いの文化を理解する姿勢を持つべきだということ。
とりあえず、らーめんおじさんとしてはこんなくっだらない議論をらーめん店にはもちこんでほしくないものだな、と。落ち着いて、目の前の旨いらーめんを食べることに集中できたら、隣が何をしてても関係ないんじゃね?である。もし、気になるならそれはその目の前のらーめんを食べるのに集中できてないんだよ。
なんかまた真面目なことを言ってしまっている。そんじゃーね、またね。おっぱい!!
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余談
ちなみに、らーめんおじさんとしてはよほどラーメン女子たちのモラハラの方が気になる。本当にどうにかしてほしい。以前に上記のエントリを書いた。
お題「ラーメン界の噂」:らーめんは啜るものだが、ちゃんと噛んでたべるようと思うと自然啜れなくなる。らーめん店でわたしが気になることがあるとしたら、らーめん食べないで延々バカ話してたり、クチャクチャ音立てて食べられる方が気になる。隣の客は選べないので、おじさんもまだ精神修行が足りない。このエントリはそんなことを悶々考えながら書かれた。
※アイキャッチは職場いじめ・パワハラのイラスト(男性)。さすがにヌーハラはいらすとやさんにもなかった。でもいらすとやさんにはいつも感謝!