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本日のおしながき:雨ニモマケズの鶏そば(醤油)
以前の醤油は水菜や椎茸を用いたりと店主の出身地を意識(?)した奇をてらったところのある醤油らーめんだったが、リニューアルされた鶏そば(醤油)は昔ながらの中華そばによせてきた仕上がりになっている。基本に戻りこれをベースに様々な挑戦をしてみたいという店主の気概の現れなのではと思っているのだが果たして如何に?というのは機会があれば店主に直に聞いてみたい。
- ラーメン屋 / 雨ニモマケズ
- 今日の一杯 / 鶏そば(醤油) (2016年156杯目)
- 値段: ¥950 (特製の価格)
※ お値段はリニューアル以前の醤油らーめんより50円プラスになっているが、特製にしても 1,000 円を超えないようにしているところになにやら店主の意地のようなものを感じている。 - 日付: 2016-11-21
ついにリニューアルを果たした東京都北区上十条の雨ニモマケズの醤油らーめん改め鶏そば(醤油)。
去る11/19に2周年を迎えた東京は北区十条のほん田系列5号店は雨ニモマケズ。その2周年と時を同じくし、ついに待望のレギュラーメニューの醤油がリニューアルされた(ちなみに塩の方はいま暫くの延期だそう。それについては内藤店主の飽くなき探求心、そしてらーめんにかける真摯な姿勢ゆえのものとわたしは理解しているので温かく見守りたい)。
当日は混雑するのではないかなあと思ったのもあり、わたしが訪れたのは翌週の月曜。雨の日となったが、まさに屋号に合わせたかのような天候の巡り合わせ。むしろ雨の日にこそわたしは訪れたくなるお店だけにこの天候すら楽しみつつお店へと足を運ぶ。
お店につくとL字型のカウンターのお店の入り口側が埋まっていたので、店内満席か?と思いきや店内奥を覗くと奥の席は空いていたホッと胸を撫で下ろす(並ぶの基本的に嫌いなものでね)。
メニューのリニューアルとともに細々としたアップデートもなされていた。
食券機も見やすくわかりやすくなった。#2周年#リニューアル
— らーめん つけめん 雨ニモマケズ (@amemake1119) November 18, 2016
券売機の設定変更完了
シンプルに見やすくなりました pic.twitter.com/tZZdWMY1o8
そして店内に入り、まずは食券を選ぶ今回のメニューのリニューアルを実は他にもいろいろと見直しをかけている雨ニモマケズなわけだが、そのうちの最たるものが食券機。これまで悪く言えば、つぎはぎにつぎはぎを重ねたような食券機で何が雨ニモマケズの看板メニューなのか食券機からでは分からない感じになってしまっていたのが、キレイに整理されている。いわゆる一般的ならーめん店の食券機のメニュー配置ルールでいくと雨ニモマケズの看板は「つけ麺」ということになるようだ。以前にも書いたが食べログには誰が書いたのか塩らーめんしか此方では食べてはいけませんといった記述があるのだが、食券機から見るにお店の推しはつけ麺だという話になる。まあ、ただ今回はリニューアルした醤油をいただきにきたので迷わず「鶏そば(醤油)の特製」を選んだ。
(ちなみに鶏そば(塩)は冒頭にも書いたとおりリニューアルが延期されているので、食券機のラインナップには入っているが売り切れの扱いになっていた。塩らーめんそのものの提供を一時的にやめているようだ。)
さて、食券を手にし、内藤店主に手渡し「リニューアルおめでとうございます!」と伝えた。そもそもあまりわたしは会話をする方ではないので、この一声をかけるのが精一杯w しかし、この言葉だけは伝えたかったので伝えることができてよかった。
※六感堂のエントリであたかもわたしが饒舌に話をしているように思われている方は完全にそれは誤解であると言っておこう。六感堂でわたしが会話をしているのは店主の六感キング氏とチャコテンチョーのコミュ力が高すぎるからであってわたしのコミュ力の成せる業ではないのですよ。
リニューアルの言葉どおり、以前の醤油のすべてを捨て去ったあたらしい雨ニモマケズの醤油がそこにはあった。
今回のリニューアルを機に器もリニューアルされている。こういった細かな拘りは麺処ほん田系列のお店で全てで継承されていて同系列を好感するポイントでもある。以前の器よりも余白が大きくなり、その分、器の白とのコントラストでらーめんが一層引き立つようになったようだ。
さて、注文をしてから10分するかしないかというところで内藤店主自ら鶏そばをもってきてくださった。もしかしたらわたしのブログを読んでいただいていたのか、レンゲを何も言っていないのに別だしにしていただける計らい。基本的にこういった我が儘はよほど仲良くならないとこちらからは言い出さないものであるので、何だかとても嬉しいというか、わたしのことを認識していてくださったのか、とありがたく思ったりしたわけです。ご厚意に甘えてレンゲの乗っていない鶏そばをササッと(気持ちの上ではね)写真を撮り、いよいよリニューアルの鶏そば(醤油)をいただくわけです。
繰り返し繰り返し書いてきているわけではあるのだけども最初の一口目はスープからなわけです。一口まずは啜ってみる。もう一口食べただけでリニューアル前とは全くの別物であるということが分かる味の違い。まさに言葉通りのリニューアル。完全に以前の味を捨て新しく創り直しちゃいましたね。これはスゴい。何より鶏そばとはよく名付けたな、というこれこそまさに鶏そばというお味。使っている醤油や鶏の説明はお店の説明書きに任せるとして、「鶏出汁による芳醇なコク」これに尽きる。以前の醤油らーめんもコクは十分効いていたのだけども、それを上回るコク。少し濃いめではあるので毎回完飲することはオススメできないが、このスープのコクのおかげで他の具材がさらに引き立つ、そんな影の立役者、それがリニューアルされた雨ニモマケズのスープ。これがわたしの感想。
店内にメニューについての詳細な説明書きがあるので、詳細はその説明書きにまかせたい。客のわたしが何を書いてもこの内容をチートすることにしかならないので、わたしが書くのはわたしの感想ということにしたい。
トッピングも刷新。事前の告知で椎茸がなくなることを残念に思っていたりしたのだが、今回のリニューアルで店主が何を目指したかということを汲めば(間違ってたらカッチョ悪いのだが)、自ずとそれらを捨てた理由も分からなくもない。穂先メンマや雲呑、チャーシュー、この鉄板のラインナップはどうみても昔懐かしの中華そばのラインナップだ。おそらくどんな限定メニュー今後つくるにしてもその基盤となるメニューを創作したいと思った、そういうところなのではないだろうか。そう考えると少なくともわたしの中では全てに納得がいくところがあった(まあ、一人ヨガるのはわたしの得意技なので違うのかもしれない)。しかし、昔懐かしの中華そばによせて作ったこの土台があれば、この上に様々な発展応用を加えるのは内藤店主であれば容易なのではないだろうか(探求熱心ゆえに)。スゴく明るい雨ニモマケズのミライを感じさせる一杯と仕上がったのではないだろうか。兎に角一言で言うならばスゴいの一言に尽きる。
トッピングひとつひとつの感想を言っていくのはさすがに冗長であるので、特筆したいものについてのみ取り上げると、メンマは相当に拘りがあるように感じた。実際、わたしが今年口にした穂先メンマの中では屈指の美味しさだった。何よりもスープとの相性が絶妙。
そして雲呑。これはまず目を楽しませてくれるのがよい。屋号の雨ニモマケズによせてテルテル坊主を模しているという。そして説明書きを読んで確認したが軟骨を使用しているのでコリコリとした食感で楽しませるというギミックも効かせている。芸が細かい。これを毎日毎朝、皮につつむ作業をするというのだからその手間は大変なものだろう。それをおもうだけでも味が染み出してくるようだ。
このリニューアルは大成功だと思う(あくまで個人的な意見)。
さて、長々と書いてしまったが、肝心なことを書いておかなければなということを書いておくと、あくまでわたしの感想ではあるが、今回の雨ニモマケズの醤油らーめんリニューアル。これは「大成功」だと思うということ。リニューアル前を事前に復習し、今回この鶏そば(醤油)を食べ比べしてみて、わたしはどの一要素を取り出しても何一つとして前に戻した方がいいと思うところがなかった。この土台を新たな足がかりとしてまた改めて新しい雨ニモマケズの進化を内藤店主が我々顧客に見せ続けて行ってくれるそういう確信を得た。
残すリニューアルは延期になっている鶏そば(塩)であるが、醤油同様素晴らしいリニューアルを遂げてくれることはもはや間違いないだろう(店主にプレッシャーを与えるわけではないが応えてくれるに違いない)!
改めまして内藤店主にはリニューアル、おめでとうございました!大変おいしい雨ニモマケズ鶏そば(醤油)、ご馳走様でした!!次回は鶏そば(塩)がリニューアルされたら伺おう。
了:4588文字
店舗情報( 2016-11-22 現在)
項目 | 詳細 |
---|---|
店名 | 雨ニモマケズ |
ジャンル | ラーメン、つけ麺 |
住所 | 東京都北区上十条3-29-11 |
交通手段 | 十条駅から320m |
営業時間 | 11:30-15:00/17:00-21:00 ランチ営業、日曜営業 |
定休日 | 火曜 |
カード | 不可 |
席数 | 10席(カウンターのみ) |
個室 | 無 |
禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |
駐車場 | 無 |
オープン日 | 2014年11月19日 |
看板メニュー | つけ麺 |
ラーメンラリー有無 | 無 |