#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

ラーメン視点で忖度(そんたく)するとどうなるか。

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 ボクはらーめ人間Z。らーめん視点からでないとブログが書けないまともない人間だ。ところでまとも界では安倍首相の使った「忖度(そんたく)する」という言葉で話題が持ちきりだ。猫も杓子も忖度。だからボクはらーめん俗世で「忖度」をキメるということがどういうことであるかということを考えてみることにした。

 ところで「忖度」なわけだけれども、そんなに目新しい言葉なのだろうか。日経新聞で「忖度」を検索してみると意外にそんなことはなくまとも政治界では日常的に使われている言葉だということが分かる。話題に登ってこないとこういう言葉はスルーしてしまうものなんだね。すごーい!日経電子版の有料会員でないと本文は読めないかもしれないが以下にリンクを貼っておこう。

 参考:日経新聞電子版で「忖度」を検索

 さてそんな「忖度」であるわけだけれども、どういう意味なのかというのを新聞であればキチンと用語解説があるだろうということで前述した検索で探してみた。話題の言葉であるにも関わらず用語解説は検索一ページ目でヒットすることはなかった。だけどさすがは春秋(日本経済新聞のコラム)。春秋で「忖度」を取り上げていた。春秋の記事から「忖度する」ということを引用させてもらおう。

日本中、どの職場でもありそうな、上役やら得意先の意向の「忖度(そんたく)」である。言葉の意味自体「他人の心中をおしはかること」(広辞苑)とニュートラルだ。しかし、実際に使われる時は「力を持つ上の者の気持ちを先取りし、機嫌を損ねぬよう処置すること」といったニュアンスになろうか。書いていて嫌な汗がにじむ。
引用:「例の案件、こっちの関連だから」と先輩が親指なぞ立てて目配せする。「わかってます」と後輩。正式な指示でも機関決定でもない :日本経済新聞

 残念ながらボクの手元には広辞苑がない。だからそのまま春秋の記事の意味を信じることにしよう。「忖度すること」とは「他人の心中をおしはかること」(広辞苑)だそうだ。

 ではここからが本題。「らーめん視点で忖度をキメると何が起きるか」ということだ。他人の心中をおしはかってらーめん俗世で日常的に行われていることはなにか考えてみた。

 正直に言おう。ボクは答えありきでこのエントリを書いていた。考えるまでもなくボクはこのエントリを書く前からその答えに結論を出していたのだ。それは「インスパイアする」ということ。らーめん俗世では二郎インスパイア、大勝軒インスパイア、青葉インスパイア、麺屋武蔵インスパイア、吉村家インスパイア、山岡家インスパイア、燕三条インスパイア、長岡インスパイアなどなどなどなど、日常がインスパイア祭りだ。これはあくまでボクの持論なわけだが、ボクは「インスパイアはリスペクトの証」だと思っている。そしてボクはリスペクトというのは「オリジナルの心中をおしはかること」ができないとできないと思っている。

 ボクがブログを書くときにキメるインスパイアは「忖度すること」でデキている。そしてボクはこれからも様々なことのインスパイアをキメながらブログを書いていく。ありがとう。よろしくね。ピース。

インスパイアで小ネタをもう一つ。

 いつもなら上記までの本文で本ネタ終了。あとは与太話だから読みたかったら読んでみてねなわけだけれども、今回はインスパイアのことを本文でとりあげた。だからボクはとあるインスパイアをキメてもうひとつ「忖度」を絡めた話題を書いてみたい。

 まずとあるインスパイアとはどんなインスパイアなのか説明しておきたい。ボクがリスペクトしているid:wattoさんはタマに小ネタの消化と称して一エントリに複数のネタを仕込んでくる(詳しくは外部リンク)。ひとつのエントリに複数の小ネタだなんてとても贅沢だ。ボクは吝嗇家(りんしょくか)だ。だからとてもwattoさんの真似はできないと思っていた。一ブログエントリに複数のネタなんて贅沢過ぎるのだもの。でもね、よくよく考えてみたららーめんも一つのらーめんに一つのネタだけしかないなんていうことはなかったんだよね。例え素麺であっても仕込んであるネタはひとつじゃあないんだよね。らーめんって実は贅沢なんだよ。wattoさんのおかげでボクはらーめんが贅沢だったことを忘れてしまっていたことに気づかせてもらった。ありがとうwattoさん。そんなわけでwattoインスパイアでもうひとつボクがストックしているネタを消化させていただきたいと思う。

 まとも界で最近話題になっていることの一つに道徳の教科書の検定の結果「パン屋がダメというわけではなく、教科書全体で指導要領にある『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りないため」という理由でとある教材に登場する「パン屋」にバイバイキーンして「和菓子」を登場させたという話がある。

 参考:パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定:朝日新聞デジタル

 しかしボクは本文で述べたとおりらーめん(およびらーめん屋)の郷土愛『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』はかなりキテると思っている。東京から日本全土津々浦々/全国津々浦々から東京、双方向のインスパイアが日常的に行われているからだ。らーめんの郷土愛ヤバい。ボクのこれはポジショントークであることは否まない。しかしパン屋が「郷土愛不足」だといってバイバイキーンされて和菓子店に変えられてしまうなら、ボクは和菓子屋よりも断然「らーめん屋」を推す。「らーめん屋」こそが道徳の教科書にふさわしい。

 ところで敵に塩を送るわけではないけども、以前ボクはパン屋のおばさんにオシャレな問いかけをされた - 真顔日記を読んだ。ボクはこのエントリを読むと『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という郷土愛にパン屋も十分溢れているのではないかと思えてしまう。ボクにはやっぱり分からない。何がって?文科省まとも人間の「忖度視点」だとどこがどのように『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』ことに不足するのかが。やはりまとも人間への道のりは遠いものだね。ボクにはつくづく修行が足りない。早くまとも人間になりたいものです。

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(このエントリは上記のエントリにインスパイアされてお題「ほぼにちらーめんブログ運営ポリシー。」によせて書かれた。アイキャッチはクールジャパンのイラスト。「日本のアニメ、ゲーム、伝統、食事など、海外に受けそうな日本の文化を分かりやすくコンテンツ化して世界に輸出するための政策「クールジャパン」をイメージしたイラストです。」だそう。『日本の郷土と文化に親しみ、愛着を持つ』が何なのか、いらすとやさんの政策解釈は正しいのではないだろうか。ボクはそう思う。)