#ほぼにちらーめん

プロのラーメン断食家であるボク,らーめ人間Zが可能な限り毎日タンタンとメンタルしっかり政治・経済・社会・技術の垣根なく知らなかったことを知るために書いているただの日記ブログ.よろしくね,ピース.ほぼ日刊イトイ新聞とは無関係.写真をはじめとした皆あまねく全てのコンテンツの無断転載はお断り!

仁義なき武装連勤《2》:日本経済新聞の社説「海外M&Aの成功率を高めるために」を読みました。

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 ボクはらーめ人間Z。らーめん視点でないとブログが書けないまともない人間だ。このゴールデンウィーク、昨日(参照)に引き続きボクは仁義なき武装連勤をキメている。今日もお昼休みを使ってこのエントリを書いているというわけだ。

 ゴールデンウィークのような大型連勤… じゃなかった大型連休は観光業の需要が高まる。需要が高まるということはサービスの高値づかみをしてしまうリスクが高まるということだ。だからボクは高値づかみを避けるために有給休暇はオフピークにキメる。

 今日、ボクは昨日よりもさらに少し混雑が緩やかになった通勤電車で日本経済新聞をいつもどおり読んでいた。今日は通勤電車に守護神はいなかったし、駅のプラットフォームも昨日ほどの喧騒ではなかった。どうやら昨日だけ出社した人たちというのが相当数いたようだ。

 今日は日本経済新聞の社説のコーナーで目が止まった。最近ボクは「高値づかみ」という言葉にセンシティブになっている。ボクがその社説で目が止まったのは言うまでもない。「高値づかみ」という言葉を社説の中に見つけたからだ。「高値づかみ」を含んだ当該社説を引用させてもらおう。

東芝の経営危機も06年に買収した米ウエスチングハウスの巨額損失が引き金だ。そのほかブラジルでの買収でつまずいたキリンホールディングスや、買収で傘下におさめた中国企業が破綻したLIXILグループなど失敗例は枚挙にいとまがない。
原因の一つとみられるのが相手企業を本来の価値よりも高く買う「高値づかみ」だ。日本郵政の長門正貢社長は豪社について、「(買収前の)査定が甘かったのではないか。少し買収額が高かった」と述べた。
引用:海外M&Aの成功率を高めるために :日本経済新聞

 東芝しかりキリンしかり株式会社LIXILしかり、直近で言うと日本郵政しかり、日本企業は「高値づかみ」ばかりキメていて企業買収が下手だと話題だ。

高値づかみのリスクを防ぐには、相手企業の資産査定を厳格に実施することが欠かせない。経営者には冷静なそろばん勘定を失わずに、取引の是非を判断する姿勢が求められるだろう。
引用:海外M&Aの成功率を高めるために :日本経済新聞

 高値づかみのリスクを防ぐには日本経済新聞によれば「相手企業の資産査定を厳格に実施することが欠かせないこと」だと言う。いわゆるデューデリジェンスというものだ。デューデリがキチンとキメられているならお買い物を失敗するリスクを軽減できるだろう。ゼロにすることは不可能だと思うが。

 しかし、デューデリをキチンとキメることができず「高値づかみ」で企業買収に失敗した企業の経営陣をボクらは笑えるのだろうか。ボクにはゴールデンウィークに敢えて高値づかみの観光をキメている人たちの全てが適切に自分のレジャーが価格に見合っていると見極められているようには思えない。ボクは少なくともゴールデンウィークに敢えて普段よりも高い値段を出してレジャーをキメたいと思えるものを見つけられなかった。だから、今こうして武装連勤しているというわけだ。ボクはこの点においては東芝しかりキリンしかり株式会社LIXILしかり、直近で言うと日本郵政を笑うことができない。

 ボクにも適切にレジャーの価値を見出させるだけの分析力があったなら、高値づかみだと思わないレジャーを見つけることができただろう。ボクはそういう能力に欠けている。早くボクもそういうまともなセンスを身につけたいものです。

 そういうわけでボクからすると日本企業が海外M&Aの成功率が低いからと言ってボク自身の実生活と照らしあわせた時に対岸の火事ではない。レジャーにせよらーめんにせよひとつひとつに納得したものを自分なりに分析して「高値づかみ」じゃないと納得してから手を出したい。それをもっとコンパクトに迅速にキメられる能力を身につけたい。自分自身が納得できるものを探すのもボクには修行。早くまともに自分自身が納得できるものを見つけられる人間になりたいものです。

余談のコーナー。

リスクの多い海外買収だが、日本電産や日本たばこ産業のように海外M&Aをテコにして世界市場に飛躍した企業もある。買収戦略の巧拙が各企業の未来を大きく左右する時代が到来した。
引用:海外M&Aの成功率を高めるために :日本経済新聞

 たしかに業績だけを見ると日本電産や日本たばこがよく見える。しかし、それを「成功」と見るかどうかに関してはボクは違和感を感じる。何より日本経済新聞はコーポレート・ガバナンスと選択と集中の成功事例として東芝を大絶賛していた前科がある。ボクは冷静にいたい。日本経済新聞のいうことを安直に鵜呑みにするようなことはしないようにいたいものです。

 ボクの武装連勤もとりあえず今日が終わればおしまいだ。明日からは「パピ!ヨン!!」と連休をキメたいと思っている。

お題「らーめんあまり関係ない雑記。」によせて書きました。アイキャッチは企業の合併・M&Aのイラスト。いらすとやさんで「買収」を検索するとえらくポジティブなイラストが見つかった。企業買収にせよなんにせよ、結果はこうありたいものです。)