ボクはらーめ人間Z。日々まとも人間になることを目指して日課としてらーめんによせて自由に文章を書くことを楽しんでいる者だ。今は風邪をこじらせてしまったり、藪をつついて蛇を出してしまったりもろもろのトラブルでらーめんインポ(以降、インポと略)となってしまい日々リハビリの日々を送っている。風邪治りたい。インポ治りたい。
らーめんを通してしか物事をみることのできないまとも人間には程遠いボクだけど、ボクにも一応これはブログを書くときのタブーとキメていることがある。「ラーメン」という言葉を使った釣りタイトルをつけないこと。
※そもそもこのブログではラーメンのことは常に「らーめん」と表記するようにしているというのはあるのだけど、そのこだわりについては機会があれば書いてみようと思う。
先日、上記のエントリがホットエントリになっていた。先に断っておきたいのはこの内容そのものはとてもいい記事だったということ。ただボクのようならーめ人間が一番最初に目がいってしまったのは「ラーメン」という言葉だったということを強調したい。ボクはこのタイトルに含まれた「ラーメン」という言葉に釣られてこのエントリを読んだ。
このエントリは内容的にはとてもよい内容だったので、あまり文句をつけたくはないのだけど、よい内容なだけにタイトルに「ラーメン」をつけたところにボクはゲスさを感じることを禁じ得ない。タイトルに「ラーメン」を含めることで「ラーメン」という検索ワードでの流入も得てしまおうというゲスい思惑が書き手になかったと言えるのだろうか、と。実際「残業ゼロ ラーメン」でGoogle検索するとこのエントリがトップに表示される人は多いのではないかと思う。
当該のエントリを超訳すると「残業代を基本給に組み込むかわりに全員でムダ排除した結果、残業ゼロを実現した」だとボクは思っている。ラーメンのエピソードは確かに書かれているけど、あくまでこの取り組みのきっかけにすぎないようにボクには読めた。ラーメン屋から得たヒントがさも大きいようなイメージをタイトルからボクは受けたけど実際はそんなに大きなウエイトを占めていないようにボクには思えた。そういう意味で残業ゼロを実現した会社は素晴らしいけど、この記事そのものはとてもボクは悪質だと思う。
一応、ラーメンのエピソードの部分にどのようなことが書かれていたかを引用させてもらうと以下のようなことが書いてある。
ある日、社員に22時以降の残業を頼んだが、拒否された。「初めは憤ったが、経営者が社員の残業を当てにしていた」と吉原会長は反省した。その頃、近所にラーメン店がオープンした。19時頃に訪れたが「スープがなくなったから終わりです」と言われた。翌日から早く店に行き、3日目にしてようやく食べられた。この経験から吉原会長は「良い商品を提供すればお客さんが合わせてくれる」と気づき、労働時間の削減に挑戦した。
引用: 社員7人の町工場、残業ゼロで年収600万円超!ヒントはラーメン屋に (ニュースイッチ) - Yahoo!ニュース
ボクがラーメン屋のスープ切れから考えることがあるとしたら、それはお店と客の需給の関係が適切にマッチングできてないってことだ。スープ切れで閉店ってことは、本来の営業時間よりも早く店じまいしてるということだからね。本来の営業時間までお店がやっていると思ってやってきたお客さんはそのラーメンを食べることができないわけで苦い思いをするだろうし、お店の方からしてみたらちゃんと需要を見越していたら営業時間までより多くのラーメンを売れていたわけだからそれはお互いに「機会損失」してるってことになる。なので、ボクは「良い商品を提供すればお客さんが合わせてくれる」という気づきはここからは浮かんでこない。どうすると「良い商品を提供すればお客さんが合わせてくれる」という気づきが得られるのかよくわからないので、そのあたりの説明がもっとほしかったなあと残念でならない。この気づきにつながるまで5行くらいは行間がボクは抜けているんじゃないかな、と思うのだけど。
とりとめのないエントリになってしまったけど、当該のエントリを読んでボクはとてもモヤモヤしたということが言いたかった。エピソードそのものはとてもいいエピソードなのだからもっとキチンとした内容にすることができただろうに、と。Googleの検索アルゴリズムが改定されたというニュースもあったけど、当該のエントリが「残業ゼロ ラーメン」でトップに出てしまうようではまだまだなんだろうなあと思ったりした。
アンサーエントリへ続く。
余談。
ボクのインポがまだ完治しない中、ボクが文章の師匠と仰ぎ尊敬してやまないフミコ・フミオさんは再就職をキメたらしい。夫婦滅亡の危機もあわせて脱出。おめでとうフミオさん。ボクのまとも人間ロールモデルとしてこれからもその大きな背中をボクに示し続けて欲しい。ボクも早く風邪治さなきゃ、インポ克服しなきゃ。まとも人間への道のりは遠い。
とにかく今週こそぼくのリブート第一弾としてどこかのお店でひとりで静かに、安い早い旨いの四拍子そろった素敵ならーめんをキメてみせたい。フミオさんには負けてられないぞー。エイエイオー。
お題「エアらーめん。」とお題「ほぼにちらーめんブログ運営ポリシー。」によせて書きました。今回はなんだかとにかくモヤモヤしてしまったので「もやもや」で検索したらモヤモヤした人のイラスト(男性)を見つけることができた。アイキャッチはそんなわけでそれをつかわせていただいた。まさか「もやもや」にピッタリのイラストが出て来るというのは期待してなかったのでさすがに驚いた。いらすとやさんは本当にすごい。